三女なつは、『多中心型リンパ腫』のため、約1年間抗がん治療を続けましたが
多剤耐性により抗がん剤が効かなくなり、治療を断念して1ヵ月後
2008年10月29日午後7時15分ごろ、お花畑に旅立ちました。
笑顔のキュートな、親孝行な娘でした。

次女エリーは、原因不明の大腸の炎症から重度の感染症にかかり
DⅠC⇒播種性血管内凝固(はしゅせいけっかんないぎょうこ)の状態に陥り
2ヶ月半と言う短い闘病生活の中、何度も奇跡的な回復を見せてくれましたが
2012年11月10日午後9時50分ごろ、お花畑に旅立ちました。
なつもメイも大好きな、優しいがんばり屋さんのおねえちゃんでした。
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2011.11.21 肥満細胞腫
メイの『肥満細胞腫』について。。。

肥満細胞は、皮膚の血管周囲や筋肉、内臓など体の各所に存在している細胞で
さまざまな刺激によって生理活性物質(ヒスタミンやヘパリンなど)を放出し
炎症反応を、引き起こします。

(たとえば花粉症も、花粉に反応して肥満細胞からヒスタミンなどの
 生理活性物質が、放出されることで鼻炎や結膜炎がおきる病気です)

この肥満細胞が、腫瘍化したものが肥満細胞腫ということになります。

原因は不明と言われていますが、発症平均年齢は約9歳と
ある程度歳のいったわんこであることから、免疫力が低下することにより
発症するのではないか?とも、言われています。
稀に若い子でも発症する例があり、一番若い子で6ヶ月と言う例もあります。

好発犬種(たとえばラブラドールレトリバーなど)はありますが
どの犬種にも発生します。
肥満細胞腫は、皮膚に発生する腫瘍全体の約5分の1を占め
皮膚腫瘍の中では、もっとも多いものといえます。

肥満細胞腫は、悪性腫瘍であり
ステージや組織学的グレードによって、かなり予後に差があります。


症状としては。。。

肥満細胞腫は、「大いなる詐欺師」の異名をもつほど、多彩な外見を示します。
ある程度、固いしこりであったり、脂肪腫のように柔らかであったり
脱毛を伴うこともあれば、そうでないこともあります。
また潰瘍や出血を伴う場合もあり、これという定まった形態をもちません。

肥満細胞腫を触っていると、刺激を受けた細胞から、生理化学物質が放出され
周辺が赤くなったり、浮腫を起こすことがあります(ダリエ徴候)。
このように肥満細胞腫からは、刺激により生理化学物質が
容易に放出されるため、さまざまな合併症を起こします。
胃酸分泌の増加による胃潰瘍、胃穿孔、消化管潰瘍、嘔吐、食欲減退、腹痛
黒色便(消化管出血による)、血液凝固障害(血が止まりにくい)
呼吸困難(肺水腫)などが、それにあたります。
また、脾臓や消化管などに発生した内蔵型の肥満細胞腫では
外見的変化を飼い主さんが、捉えにくいといえます。


肥満細胞腫の段階(臨床ステージ)

ステージ0
可能な限り腫瘍を切除したが、完全切除が不可能であったため
病理組織検査では、病変の残存を認める。

ステージ1 ⇒ (メイはこれ)
腫瘍が真皮に限局し、周辺に浸潤していない。リンパ浸潤はなし。

ステージ2
腫瘍が真皮に限局しているが、リンパ節に波及している。

ステージ3
腫瘍が皮膚に多発、周囲組織に浸潤している。
リンパ節転移は、あるかまたは無い。

ステージ4
腫瘍の再発、遠隔転移があり、血液や骨髄に腫瘍細胞が出現する。


肥満細胞腫の組織学的グレード分け

グレード1(高分化型) ⇒ (メイはこれ)
細胞は分化した形態をもち、限局して存在し、境界が明瞭。

グレード2(中程度分化型)
細胞は中程度の分化を示し、腫瘍の範囲・境界は不明瞭。

グレード3(低分化型)
細胞は、未分化(幼若)で限局せず散在し、腫瘍の範囲・境界は判別不能。


予後としては。。。
肥満細胞腫の予後は、上記に示す臨床ステージが高いほど
予後が悪いとされますが、必ずしもそうとはいえない部分もあります。
組織学グレードは、腫瘍の挙動を予測する上では、もっとも信頼できる指標です。
分化度が低いほど(グレードが高いほど)遠隔転移の危険が増大し
予後は、悪いものとなります。
肥満細胞腫の切除手術を行った場合は、通常組織学的グレードを検証するため
切除組織を、病理検査に出します。

一般に包皮や肛門、会陰部、爪、粘膜・皮膚移行部に発生した肥満細胞腫
悪性度が高く、予後不良です。
また内臓、骨髄に見られた場合も、予後不良です。


肥満細胞腫の術後に、漿液(ショウエキ)がたくさんたまってくる場合は
ドレーン(廃液管)を装着したり、意図的に一部縫合を解いたりする必要があります。
また患部の安静が保てない場合などは、皮弁の生着が妨げられる場合もあります。

肥満細胞腫は、手術そのものよりも、術後管理に注意を要します。


肥満細胞腫は、基本的には悪性度の高い腫瘍であり
手術で完全切除がなされた場合でも、定期的観察を行うなど充分な注意が必要です。
術後の病理診断で、切除縁や筋膜組織に腫瘍細胞が見られず
組織学的グレード1~2、臨床ステージ1であっても
その後、再発を繰り返した例はあります。
わんこを触っていて、体表になにか腫れを発見した場合
大きさが小さくならない(治癒傾向に無い)、大きくなる
数が増えると言った場合は、早めに動物病院を受診しましょう。


以上が、わんほのちゃんが調べた結果です。

メイも、虫さされのような、米粒大の膨らみでした。
皮膚への現れ方は、多種多様のようです。
小さな膨らみでも、わんほのちゃんのように
虫さされだろう、脂肪だろうなどと、自己判断しないで
病院へ行きましょう!


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